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教育理念

観光は人間と文化と自然との共生を推進するためのエンジン

今世紀に入って、これまで人類が経験しなかった問題が数多く起こっています。南・北極の氷解、大地の砂漠化、フロンによるオゾン層の破壊、そしてCO2による温暖化というように、地球規模の環境破壊が起こっているのが現状です。例えば、07年の黄砂の量は例年以上でした。これは中央アジアの砂漠化が、進行しているのが原因だといわれています。また温暖化による南極の氷解は、水位の上昇によって、太平洋の島々を少しずつ海に沈めています。

そして人類は、現在の65億人から今世紀末には100億人になり、このままでは食糧やエネルギーの供給が追いつかなくなるといわれています。さらに、科学技術を駆使した兵器による戦争は、文化遺産や環境破壊だけではなく、人類の危機をも招いています。

このような危機的状況を乗り越えるために、いま、「人間と文化と自然との共生」が叫ばれています。自然の破壊は生態系の崩壊につながり、人類の存続自体が危ぶまれます。ですから人間と自然との共生が必要なのです。そして文化との共生は、お互いの文化を認め合えば、人種や宗教の違いで起こる戦争を回避することができるのです。

そのために一番大切なのは、まず現実に起こっていることを知ることでしょう。多くの人が実際に現場へ行って、見て、聞いて、感じることです。そしてこのことを可能にするのが観光という分野なのです。観光とは、人と人が、人と文化が、人と自然とがふれ合うことです。理解し合い、問題の解決方法を一緒に考えることができるのです。

ですから、私たちは、“観光は人間と文化と自然との共生を推進するためのエンジン”であると考えているのです。

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